日常生活で気を
つけること

  • HOME>
  • 日常生活で気をつけること

日常生活で気をつけること

リンパ浮腫の状態の改善や悪化予防のためには、日常生活の中で気をつけるポイントを知っておくことが大切です。
下記のようなことに注意して、リンパ浮腫の改善・悪化予防をはかりましょう。

浮腫のケアを怠らないようにしましょう

スキンケア
スキンケア

スキンケアを行い、皮膚を清潔で健康な状態に保つようにしましょう。皮膚の乾燥によりひび割れなどが生じ、そこから細菌が侵入して炎症を起こしやすくなります。1日1〜2回、朝や入浴後などに保湿を行い、乾燥を防ぎましょう。皮膚が乾燥しやすい方や、乾燥しやすい季節である秋や冬には、ローションタイプよりクリームタイプが効果的です。
なお、市販の保湿剤を使用していて効果が不十分な場合は、お気軽に当クリニックへご相談ください。

圧迫療法
圧迫療法

適度な圧力を持続的にかけることで、リンパ液の貯留を防ぎます。圧迫療法では、弾性ストッキングや弾性スリーブなどの弾性着衣を使用します。どちらの場合も初めて使用する方は、リンパ浮腫治療の専門家から指導を受けるようにしましょう。

セルフドレナージ

溜まったリンパ液を、優しいゆっくりとしたマッサージで正常に流れるように促します。心臓に近い側から順に行いましょう。セルフドレナージを実施することで、皮膚の乾燥や硬さ、熱など肌の状態の確認も一緒に行えるようになります。
ただし、炎症(発赤や痛み)がある時には実施しないようにしてください。

日々の症状を観察しましょう

皮疹(赤い斑点)がないか?

リンパ浮腫の症状として、赤くて小さいポツポツとした斑点が出ることがあります。痛みや熱感などがなければ慌てる必要はありませんが、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の初期症状として起こる場合もありますので、こうした症状がある時は当クリニックへご連絡ください。

傷はないか?

ガーデニングをする際やペットに触れる場合などは、できる限り傷ができるのを防ぐために、必ず手袋や長靴などを着用して、皮膚を守りましょう。たとえ小さな傷であっても、気づいたら抗生剤入りの軟膏などを傷口に塗り、蜂窩織炎を発症させないようにしましょう。

熱感はないか?

手の甲で両側を触れてみて、熱の具合を比べます。浮腫がある場合、多少熱い場合が多いため、過剰に心配する必要はありません。ですが、普段よりも熱い場合や、熱感にむくみや痛みなどの症状がともなう場合は、蜂窩織炎が疑われますので当クリニックへご連絡ください

食事にも気をつけましょう

肥満は浮腫悪化の原因になります

肥満を防ぐために、自分の体重を日頃から確認しておくことが大切です。
肥満度は「BMI」という数値で知ることができます。
「BMI=体重(kg)÷身長(m)²」で、BMIが25以上であれば肥満と認定されるため注意が必要です。

摂取カロリーを意識しましょう

体重の確認とともに、摂取カロリーを意識して生活するようにしましょう。間食をするとカロリーが増えてしまいますので、1日3食以内を心がけましょう。また、急激な血糖上昇は肥満に繋がるため、食べる順番も大事です。「野菜や海藻類」→「肉や魚」→「主食などの炭水化物」の順番を心がけましょう。

脱水に注意しましょう

むくむからといって、水分を過度に制限しないようにしましょう。特に運動時には適切な水分摂取が必要になります。

適度な運動はリンパ浮腫の悪化予防に繋がります

圧迫をしながら軽い運動をしましょう
圧迫をしながら軽い運動をしましょう

軽い運動により、リンパ液の循環を促すことが可能になります。特に圧迫しながら運動すると、筋肉の動きと外からの圧迫によるポンプ作用で、リンパ液や静脈血が効率よく流れるようになります。

ただし過度な運動は禁物です

運動はリンパ液の循環に効果的ですが、筋肉痛や疲れが出るほどの運動は必要ありません。適度な運動を心がけるようにしましょう。

お電話

お問い合わせ