弾性着衣について

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弾性着衣による圧迫療法

圧迫療法は、リンパ浮腫の治療の中でも特に大切な治療です。圧迫することにより、リンパ液の貯留や毛細血管からの漏れ出しを防ぎ、リンパ浮腫の症状を改善したり、進行を抑制したり、再発を予防したりします。圧迫療法には“弾性ストッキング”や“弾性スリーブ”などが使用され、これらを弾性着衣と言います。初めて弾性着衣を使用する方は、リンパ浮腫治療の専門医の指導を受けて、正しい方法で使用するようにしましょう。

各種サイズ・タイプの弾性着衣をご用意

各種サイズ・タイプの弾性着衣をご用意

天王寺にある大阪あべのリンパ浮腫クリニックでは、その方に最適なものがご提供できるように、各種サイズ・タイプの弾性着衣をご用意しています。弾性着衣は、脚や足首、腕や手首、お腹や胸などの部位に使用され、その部位に合わせて適切なサイズとタイプを選ぶことが重要です。

当クリニックでは、浮腫がある部位を詳細に測定し、お客様にぴったり合う弾性着衣を選定いたします。また、購入前には無料で試着することができますので、仕事中や日中に実際の使い心地をご確認いただけます。

“弾性ストッキング・コンダクター”と連携して選定

最適な弾性着衣が選定できるように、“弾性ストッキング・コンダクター”という資格があります。当院では、選定に関わる医療者は“弾性ストッキング・コンダクター”の資格を取得したうえで、弾性着衣の選定をしています。また、弾性着衣の着脱方法についても詳しくご説明いたします。

初めての方は「着用したり、脱いだりするのが難しい」ということで、弾性着衣の使用を中断してしまうケースが多いですが、今後の治療のためにも弾性着衣の継続的な使用はとても重要です。きちんと弾性着衣・圧迫療法が続けられるように、着脱方法についても詳しく丁寧にアドバイス・指導いたします。

弾性ストッキングによる圧迫

弾性ストッキングとは?

弾性ストッキングは、足や膝、太ももなどの下半身に着用する弾性着衣で、弾性糸を使用して作られています。着用した部位に適度な圧迫をかけ、リンパ液の流れを改善することで、リンパ浮腫の症状の改善をはかります。

弾性ストッキングの主な種類

ストッキング
ストッキング

リンパ浮腫用として最も一般的に使用されます。大腿の上部までの長さがあり、滑り止め付きのものと、そうでないものがあります。

パンティーストッキング

両下肢のリンパ浮腫の方や、ストッキングのトップバンドによる刺激が苦手な方におすすめです。パッドなどを組み合わせることで、腹部まで圧迫することも可能になります。

弾性スリーブによる圧迫

弾性スリーブとは?

弾性スリーブとは?

弾性スリーブとは腕に着用する弾性着衣で、リンパ液の流れを促し、むくみなどの症状を改善させる効果があります。弾性スリーブは毎日着用することが推奨されていますので、着用時に違和感がある場合は、ご自身で緩めたりせず、一度当院のスタッフへご相談ください。

弾性スリーブの主な種類

ミトンなしスリーブ

ミトンがないため、手の甲への圧迫がありません。製品によっては滑り止めが付いているものや、肩紐がついてずれ落ちないようになっているものもあります。

ミトン付きスリーブ

主に、手の甲もむくんでいる方が使用します。ミトンとスリーブの間に継ぎ目がないため、食い込みにくくなっています。

グローブ

手の甲だけでなく、指もむくんでいる場合に使用します。指の太さまで採寸して、最適なサイズのものを選定いたします。

弾性着衣を使用する時の注意点

通気の良い場所で保管

弾性着衣を使用した後は、汗や皮脂を拭き取り、通気の良い場所で保管してください。

清潔な状態で使用しましょう

定期的に手洗いまたは洗濯機で洗濯し、清潔な状態で使用するようにしてください。洗剤は低刺激性のものを使用し、柔軟剤は使わないようにしてください。

指輪や時計などは外しておきましょう

破れる原因となりますので、弾性着衣を着用する際は、指輪や時計などは外しておきましょう。破れたまま使用すると、適切な圧力がかけられなくなります。

弾性着衣の費用

がん治療としてリンパ節郭清を受けられた方、また原発性(一次性)リンパ浮腫と診断された方は半年ごとに一部補助金が支給され、1回あたり2着まで購入することができます。なので、年間2回・合計4着購入できます。上記以外のケースでは、全額自己負担となります。

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